MICROBIAL

微生物の力

微生物の力

微生物の力を活かして、 土壌微生物のもつ“発酵”の力で土に還すことで、 ミネラルたっぷりの土となり、 そこで微生物と植物との共生関係がうまく育まれます。

私たちは生きている限り、土から離れて暮らすことはできません。
豊かな土は、土の中に多様に存在する微生物に負うところが大きいと思います。
私たちの生活を支える農地を豊かにし続けてきた土壌微生物の生態系は途絶えることなく続いている生命の営みであると考えると、魅力的な世界が
広がります。
また、地球上のさまざまな場所で、微生物はごみを分解し、他の生物が生きていくのに必要な環境を整えてくれます。
こうした微生物を有効に利用することで樹木の養生や発根促進など樹木を生き生きと活性化させるのに活躍してくれます。
また剪定枝や生ごみの分解、発酵を早めて、剪定枝などのたい肥化にもなどに役立てています。

樹木の養生

枯死寸前または常緑樹木がどんどん葉を落とし勢いがなくなってきた時、 微生物を施して活性化することができます。
施用前と後では写真のとおり見違えるように 回復するのが実感できます。
写真では表現できませんが、 鉢植えでは1度も実を付けなかったレモンも地植えにして微生物を施し、 次の年には30個以上の実を付ける例もあります。
微生物の力を実感できる事例です。

モチ
ベニカナメ
左は樹勢の落ちた樹木です。微生物を施し、1年後には右の写真まで回復しました。

分解・発酵

剪定枝や刈草は堆肥にしますが、 この時、発酵用の微生物を施用します。
温度は70℃近くまで上がり、 ユンボで切り返すときたくさんの蒸気を排出します。
この微生物は生ごみ処理にも応用して活躍しています。

豊かな土

化学肥料などがなかったころはどのようにして農作物を育てたのでしょうか。
決して化学肥料や農薬は否定できないと思いますが、堆肥や微生物そのものを応用して 農作物なども丈夫に育てる努力をしています。
この作業の中で、造園作業に応用できるさまざまなヒントが得られます。